車の個人売買で起きてしまいがちなトラブルとは?防止策を考えよう!

公開日:2022/04/01   最終更新日:2022/04/13

トラブル

業者が間に入らないため、車を高く売却でき、安く購入できる個人売買ですが、デメリットとしてトラブルの多さが挙げられます。今回は、車の個人売買で起きがちなトラブルについて詳しく解説するとともに、防止策についてもまとめます。車を個人売買しようと考えている方は、後悔のない取引にするための参考にしてみてください。

車の個人売買で起きてしまいがちなトラブル

車の個人売買で起きてしまいがちなトラブルは、主に4つあります。ひとつずつ確認していきましょう。

名義変更のトラブル

仲介業者を介する取引と違い、車の個人売買では、名義変更の手続きも自分たちで行う必要があります。手続きするためには、印鑑登録証明書や車庫証明書など、準備しなければいけない書類も多く、平日に運輸支局まで出向かなければいけないため、手間と時間がかかります。

そのため、購入者がいつまでたっても名義変更してくれない、といったトラブルが起こりがちです。車を引き渡したにもかかわらず、名義変更がされていないという理由で、自動車税が売主に請求されることもあるでしょう。

また、名義変更しないまま、購入者が事故を起こしてしまった場合、その責任は売主に問われることになってしまいます。名義変更については、日程なども含め、事前にしっかりと話し合っておくことが大切です。

支払いのトラブル

車の個人売買では、車を引き渡したのに購入代金を支払ってもらえない、もしくは、代金を支払ったのに車を引き渡してもらえないといった支払いのトラブルも起こりがちです。

車の引き渡しの際に、現金一括払いが理想的ですが、取引相手が遠方である場合は、直接のやりとりは難しいでしょう。

また、直接会って引き渡しできる場合でも、高額の現金を持ち運ぶことに不安があるという人もいるかもしれません。前もって、お互いに納得のいく支払い条件や支払い方法を決めておけば、トラブルも起こりにくくなります。

故障のトラブル

車の個人売買に限らず、中古車の売買では、故障のトラブルが多くあります。たくさんの部品から構成されている自動車は、プロでも故障を見逃してしまう場合があるからです。

そのため、昨日まで問題なく動いていたのに、今日になって不具合が出たということも少なくありません。車を購入した側からすると、買ってすぐに車が故障すれば、修理代を売主に負担してもらいたいと考えるのは自然でしょう。

しかし、売主からすれば、自分の手元から離れた後に発生した故障の修理代を請求されるのは、納得いかないかもしれません。このようなトラブルを防ぐためには、引き渡し後に故障が発生した場合の詳細な取り決めをしておくことが大切です。

車のキズや修理歴のトラブル

実際の車を確認することなく、ネットオークションなどの画像のみで購入を決めた場合、細かなキズなどを把握することはかなり難しいといえます。車が届いて確認してみたところ、売主からは聞いていなかったキズを発見したということも少なくありません。

また、売主からは車の修理歴なしと聞いていたのに、自分が車を売却しようと査定に出したら、修理歴があったとはじめて気付く場合もあります。悪意があり、修理歴を隠して車を出品している人もいるかもしれません。

しかし、売主も中古で車を購入していた場合、本当に修理歴について把握していなかったということもあるので、相手が信頼できる人であっても注意が必要です。

車の個人売買でのトラブルを防ぐためには?

車の個人売買でトラブルを防ぐためには、事前にしっかりと車のコンディションを確認し、購入者に正確な情報を与えることが重要です。

また、購入者はできる限り、自分の目で現物の車を確認してから購入を検討しましょう。また、引き渡しと支払いのタイミングを同じにする、名義変更の日程を打ち合わせておくなど、トラブルを回避する工夫が必要です。

話し合った内容は、あとで「言った、言わない」とならないよう、契約書を交わしておくことをおすすめします。車の個人売買契約は、決まった形式がないため、自由に交わすことが可能です。お互いが納得いく形で取引できるような契約書を作成しましょう。

万が一、トラブルに遭ってしまったら?

民事にあたることの多い車の個人売買トラブルは、警察に相談しても相手にされないことがほとんどです。解決を望むのであれば、弁護士に相談するのが一番ですが、相談料や裁判費用を考えると、かなりの高額出費となってしまします。

また、裁判を起こしたからといって、必ず自分が望む結果になるとも限りません。そういったときに検討したいのが、簡易裁判所の少額訴訟です。弁護士に頼らずとも法的な手続きを行うことができ、費用も数千円で済むため、活用してみる価値はあります。

しかしながら、ネット上の取引で起こったトラブルに関しては、少額訴訟ですら難しい場合もあります。車の個人売買は、解決の難しいトラブルが多くあるということを充分に理解しておきましょう。

 

今回は、車の個人売買で起きがちなトラブルについて詳しく解説するとともに、防止策についてもまとめました。面倒な名義変更手続きや支払いにかんするトラブル、また予期せぬ故障や車のキズなど、トラブルの内容は多岐にわたります。

売主と購入者が事前に情報共有し、万一の事態にどう対応するのかも話し合っておくことが大切です。また、個人売買といえども、しっかりと契約書を交わしておくことをおすすめします。

 

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