車の個人売買を行う際に必要になる書類とは?取得方法もチェック!

公開日:2022/04/15   最終更新日:2022/04/13

書類

近年、仲介業者などを介さない車の個人売買が注目を集めています。車をできるだけ高く売りたい、または安く買いたいと考える人に人気のようです。

しかしながら、売買に必要な各種手続きも自分で行うため、必要書類などを把握しておかなければいけません。そこで今回は、車の個人売買で必要な書類の種類や取得方法、売買の流れを解説します。

車の個人売買を行う際に買主が用意するべき書類と取得方法

車を個人売買する際に買主が用意しなければいけない書類は3つあります。ひとつずつ、確認しましょう。

■1.車庫証明書

一部地域を除き、車を購入すると車庫証明書を取得しなければいけません。管轄の警察署で申請を終えると、警察が実際の駐車スペースを確認することになっています。

証明書が発行されるのは、申請から3日~1週間ほど経ってからです。早めに申請しておくことをおすすめします。

■2.印鑑登録証明書

印鑑登録証明書は、車の名義変更手続きの際に必要となります。役所で取得する場合は、平日のみの対応なので注意が必要です。

また、印鑑登録証明書は、発行されてから3か月が有効期限です。早く取得しすぎて、有効期限切れになっていたということがないよう気を付けましょう。

■3.手続きを他の人へ依頼する際に必要な委任状

自分で名義変更手続きを行う場合は必要ありませんが、売主や他の人へ依頼する場合は、委任状が必要です。委任状のテンプレートは、国土交通省のホームページからダウンロードできるので、他者へ手続きの代行を依頼する際は準備しておいてください。

車の個人売買を行う際に売主が用意するべき書類と取得方法

つづいて、車を個人売買する際に売主が用意しなければいけない書類9つを確認します。

■1.車検証

車検証は名義変更手続きに必要です。あらためて取得するものではありませんが、きちんと保管されているか、事前に確認しておきましょう。

■2.自賠責保険証明書

自賠責保険は車両にかかっている保険です。まだ保険期間がある場合、自賠責保険の名義変更も行わなくてはいけません。自賠責保険証明書も探しておきましょう。

■3.自動車リサイクル券

平成169月以降に登録された車には、自動車リサイクル券が発行されています。買主が車を廃車する場合に必要なので、車と一緒に渡しましょう。

■4.自動車納税証明書

自動車納税証明書は、自動車税を納めたときにもらえる半券の控え部分のことです。手続きに使用するというわけではありませんが、きちんと納税しているという証になるので、買主に渡しておくとよいでしょう。

■5.譲渡証明書

譲渡証明書は、売主から買主に車が譲渡されたことを証明します。認印ではなく、印鑑証明に登録された実印を押す必要があるので注意してください。

譲渡証明書のテンプレートも、国土交通省のホームページからダウンロードできます。必要項目を記入し、押印したら買主に渡しましょう。

■6.委任状

名義変更は、一般的に買主が行うため、売主は委任状を準備します。国土交通省のホームページよりテンプレートをダウンロードし、実印を押して完成させましょう。

■7.印鑑登録証明

名義変更には、売主の印鑑登録証明も必要です。早めに準備することをおすすめしますが、有効期限切れにならないよう注意しましょう。

■8.住所が変わっている場合は住民票・戸籍附票

車検証に記載されている住所と現在の住所が違う場合は、役所で転居履歴を追える住民票を取得する必要があります。ただし、2回以上の転居歴がある場合は、住民票では履歴を追えないため、戸籍附票を取得しなければいけません。

9.名前が変わっている場合は戸籍謄本

結婚などの理由により名前が変わり、車検証に記載されているものと異なる場合は、役所で戸籍謄本を取得する必要があります。

車の個人売買の流れ

車を個人売買する際に必要な書類とその取得方法について確認しましたが、ここからは、売買の流れについても解説します。車を購入する場合と売却する場合の流れを見ていきましょう。

■車を購入する場合

まずは、ネットオークションやフリマアプリなどで購入したい車を探します。購入したい車が見つかったら、車のコンディションや取引条件を確認し、問題がなければ入札します。

購入が決まったら、名義変更や自動車税の負担者など、出品者と取引内容をしっかり打ち合わせることが大切です。必要な書類と車が手元に届いたらお金を払います。

■車を売却する場合

車のコンディションを確認し、個人売買サービスなどで売却相手を見つけます。購入者が決まったら、名義変更や自動車税の負担者など、相手と取引内容をしっかり打ち合わせることが大切です。取引詳細が決まったら、名義変更などの必要書類と車を引き渡します。車の代金を受け取って完了です。

 

今回は、個人売買で必要な書類の種類や取得方法、売買の流れを解説しました。車検証のように、すでに車の中などで保管されている書類もありますが、印鑑登録証明書などは、あらためて役所で取得しなければいけません。

また、車庫証明書は、申請してから発行されるまで数日かかるので、余裕を持って準備することをおすすめします。必要な書類を事前にしっかりと把握しておくことで、車の個人売買がスムーズに進みます。ぜひ本記事を参考にしてみてください。

 

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