車を個人間で売買する際の価格の決め方のポイントについて解説!
買い取り業者を介さないため、車を高く売却できるからと個人売買を検討する方も多いでしょう。そこで頭を悩ませるのが、車の価格をどうやって決めるかではないでしょうか。売却額が安すぎると損をしますし、高すぎると後々トラブルになりかねません。この記事では、個人売買で価格を決める際のポイントについて詳しく解説します。
車を個人間で売買する際の価格の決め方のポイント
個人売買をする場合、業者が査定をしてくれるわけではないので、自分で車の価格を決めなければいけません。しかし、査定のプロではないので、何を基準に適正価格を出せばいいのかわかりませんよね。
同じメーカーや車種であっても、年式や走行距離、状態によって相場が変動するからです。だからまず、愛車の状態をチェックすることから始めましょう。ここでは、個人売買での価格を決めるポイントについて解説します。
車体の傷やへこみの状態
売却価格を大きく左右するのが、車体の傷やへこみの状態ではないでしょうか。当然のことながら、傷やへこみが多ければ多いほど価値が下がります。
一口に傷といっても、目視では確認できないほどの小さなものから、遠目でも確認できる大きなものまでさまざまです。傷やへこみの大きさや状態によっても、価格が変わることを覚えておきましょう。
車内の汚れや匂い
車を購入したら、気持ちよく乗りたいもの。個人売買であっても、シートにシミがついていたり、匂いが染みついていたりしたら、気持ちよくは乗れないので価格も下がってしまいます。
次に乗る人のことも考えて、念入りにクリーニングをしましょう。とくにペットを乗車させていたり、たばこを吸っていたりする人は要注意です。
どのようなオプションがついているか
車購入時にさまざまなオプションをつける方も多いでしょう。オプションには、購入時にしか取り付けできないメーカーオプションと、購入後に後付けできるオプションがあります。
査定額として価値があるのは、後付けできないメーカーオプションの方です。とくに電動サンルーフや安全装備が充実したオプションを搭載している車は、査定が大きく変わる可能性があります。
車検の残り期間
一般的に、車検の残り期間が4か月以上あると査定額がアップするといわれています。しかし、残り期間が3か月を切ってしまったとしても、価格が大幅には下がらないのが現状です。
つまり、車検の残り期間が少ない場合は、車検ぎりぎりまで乗ってから売却した方が得になるという考え方もできるのです。どちらにせよ、車検を通してから売りに出すと損になるので注意しましょう。
税金の還付
車を購入するとかかってくる自動車税が、月割で還付されます。還付といっても、一括で支払った自動車税を国が返還してくれるわけではなく、売り手と買い手のやり取りということになります。
還付分を必ず売却額に含める必要はありませんが、少しでもお得に売りたいという場合は、自動車税の残り分を考慮するといいでしょう。
自動車の適正価格を知るためには?
このように自動車の適正価格を決めるためのチェック項目はたくさんあります。しかし、このチェックを素人が行うのは大変です。相場と大きくかけ離れてしまったら、損をしてしまうかもしれないし、人間関係のトラブルに発展するかもしれません。
そうならないためにも、市場に出回っている中古車の売却額を調べてみましょう。今はネットで簡単に相場を調べることができます。たとえば、売りたいと思っているメーカーの中古車情報を見てみるというのも一つの方法でしょう。
各メーカーでは、ディーラー系列の中古車販売店をもっているので、お持ちの車がどれぐらいの価格で売られているかという相場を把握できます。しかし、ディーラー系列の中古車販売店は、相場より高めに設定されている場合がほとんどです。
そんなときは、複数の買い取り業者を一括で比較できる中古車情報サイトを利用するのはいかがでしょうか。複数の買い取り業者での相場をリアルタイムで知ることができるので、より正確な適正価格を把握できるでしょう。そして、最も確実に適正価格を知るには、直接業者に持ち込んで査定してもらうことです。
売りたいと思っている車を実際に査定してもらうのですから、これ以上確実な方法はありません。しかし、買い取り業者が査定を行うのは、あくまでもその車を買い取ることが目的です。査定のみの依頼では、断られることがあるかもしれません。査定のみの利用でも可能か、事前に確認するようにしましょう。
注意しておかなければならないのは、中古車情報サイトで出回っている車は、整備済みである可能性が高いということです。お持ちの車をそのまま売却するときは、相場よりも格安で価格設定するようにしましょう。
雑な価格設定はトラブルの元にも!
車の個人売買でもっとも起こりやすいのが、金銭によるトラブルです。自分では適正価格をつけたと思っていても、相手が高すぎると思ったら、友人や知人の場合は関係性にひびが入るかもしれませんし、オークションの場合は悪い評価をつけられてしまうかもしれません。
売り手が相場を調べるのと同様に、買い手もまた相場を調べていることを覚えておきましょう。双方が納得できる金額で気持ちよく売買できるように、中古車情報サイトなどで相場を多角的に調べ、より精度の高い適正価格を算出する必要があります。
まとめ
個人売買は、買い取り業者を挟むよりも高く売却でき、また安く購入できるというメリットがあります。その一方で、売却価格が適正でなければ、後々トラブルになりやすいという側面もあることを覚えておきましょう。
そのため、お持ちの車の状態を正確に把握し、さまざまな中古車情報サービスなどを利用しながら、適正価格を把握してください。