主なパターンは2種類!車を個人間で売買する方法ごとのメリットとは?
車の個人売買には、主に2種類の方法があり、それぞれにメリットとデメリットがあります。また、この2種類の方法にかかわらず、車を個人売買すること自体にもメリットとデメリットがあるので、個人売買をしようと思っている方は、しっかりと把握しておきましょう。今回は、車を個人売買する方法と、その利点やリスクについて解説します。
車を個人間で売買する方法
車の個人売買の方法としては、知人・親族間で売買する方法と個人売買サービスを利用して売買する方法の2種類があります。それぞれのメリットとデメリットを確認しましょう。
知人・親族間で売買する
自分の知り合いや親族間で車を売買する場合の最大のメリットは、相手がどのような人なのか分かっているので、安心して取引できるということでしょう。
身近な相手であれば、話し合いも気軽にでき、スムーズに取引が進みます。しかしながら、万一トラブルが発生した場合、お互いの関係性がこじれてしまう可能性もあるでしょう。
一度こじれてしまった関係は、なかなか元に戻すことはできません。そういったことを防ぐためには、身近な相手であっても万一の場合を考えて、契約書を交わしておくことが大切です。
個人売買サービスを利用して売買する
知人や親族間での売買のほうが安心して取引できますが、自分が車を売りたいタイミングや買いたいタイミングで、相手を見つけられるとは限りません。
そういった場合に便利なのが、個人売買サービスです。個人で車を出品できるオークションサイトやフリマアプリを利用することで、簡単に取引相手を見つけることができます。
このように、自分が車を売却したいタイミングで出品することができ、買いたいタイミングで出品されている車を探すことができるのが、個人売買サービスを利用するメリットです。しかし、まったく知らない人が相手なので、トラブルが発生しやすいというデメリットもあります。
車の個人売買にはこんな利点が!
ここからは、車を個人売買する利点について解説します。
車を高く売却でき安く購入できる
車の個人売買は、仲介業者を介さないため手数料などが一切かかりません。その分、売り手にとっては車を高く売却でき、買い手にとっては車を安く購入できるというのが、車を個人売買する最大のメリットといえるでしょう。また、売り手と買い手が直接交渉するので、お互いが納得できる価格で取引しやすいという利点もあります。
売却する相手を選べる
売却する車に愛着があり、車を大切に乗ってくれる人に売りたいと思うこともあるでしょう。個人売買であれば、これからも車を大切にしてくれそうな人を選んで、車を売ることができます。
車の個人売買のリスクも理解しよう
ここからは、車を個人売買するリスクを解説します。
各種手続きが面倒
中古車を購入すると名義変更手続きや車庫証明の発行など、必要な手続きがいくつかあるようです。中古車販売店などで車を購入する場合は、各種手続きを代行してくれるので、自分で手続きを行うことはありません。しかし、個人売買の場合は、各種手続きに手間と時間がかかることを覚えておきましょう。
分割払いが難しい
車の個人売買では、一括払いが基本です。知人や親族間など、信頼関係があるような仲であれば、分割払いで対応してもらえることもあるかもしれませんが、通常の取引では一括で支払わなければいけません。
中古といえども車は高額なので、どうしても一括で支払うのが難しい場合は、銀行などでローンを組み、そのお金で支払う方法を検討してみるとよいかもしれません。
代金を支払ってもらえない
予定通り車を購入者に引渡したのに、いつまでたってもお金が振り込まれないというトラブルもあります。催促の連絡をして支払ってもらえるのであればまだよいですが、相手と連絡が取れなくなってしまったというケースもあるようです。
こういったトラブルを防ぐためには、車の引き渡しと同じタイミングでお金を支払ってもらうなどの対策が必要です。現金で支払ってもらうのが確実ですが、高額の現金をやり取りするのが心配という場合はネットバンキングなどを活用するとよいでしょう。
盗難車
車の個人売買の悪質なケースでは、盗難車を売りつけられたという例もあります。盗難車であれば、元の所有者に車を返す必要があり、購入代金が返金される可能性も極めて低いので注意が必要です。
あまりにも安い車は盗難車である可能性があるので、車検証の名義が売主の名前と一致しているかどうか確認しましょう。
取引後すぐの故障
売り手にとっても買い手にとってもトラブルになってしまうのが、取引後すぐの車の故障です。売り手にとっては、修理代を請求されてしまうかもしれない状況になり、買い手にとっても売り手が修理代を負担してくれない場合、自分で修理代を支払わなければいけません。
事前に車のコンディションをよく確認しておくことも大切ですが、予期せぬ故障に備えて、どちらが修理代を負担するのか取り決めておきましょう。
今回は、車の個人売買の方法2パターンを紹介しました。知人や親族間での売買は安心して取引できますが、タイミングよく相手が見つかるとは限りません。
個人売買サービスを利用して相手を探せば、比較的簡単にマッチングできますが、どのような相手なのか分からないため、トラブルも多くなります。また、車を個人売買する利点やリスクもあわせて解説しているため、ご自分に車の個人売買が向いているのかどうかの参考にしてみてください。