車の個人売買の大まかな流れを事前にチェックしよう!

公開日:2023/01/15   最終更新日:2022/12/23


新しく車を購入するときや、今乗っている車を売却するとき、どんな方法を使われるでしょうか。自動車ディーラーに依頼したり、中古車販売店に依頼したりする方が多いかもしれませんが、最近ではオークションやフリーマーケットサイトを使って売買する方も増えてきています。今回は車の個人売買の大まかな流れを事前にチェックします。

車を個人間で売買する方法

車を個人間で売買するには、いろいろな手順やハードルがあります。タイミングよく同じ車を欲しい人と売りたい人が近くにいないと取引できません。知り合い同士であれば、比較的スムーズにいくかもしれないので、今回は知らない人同士での売買を想定して考えていきましょう。

個人売買をする方法はいくつかありますが、オークションやフリーマーケットのサイトを利用する方法や、企業が運営している車売買サイトを利用する方法があります。メリットやデメリット、特徴がそれぞれあるので見ていきましょう。

最近はいろいろな分野で定番になってきたオークションや、フリーマーケットのインターネットサイトですが、自動車の売り買いにも利用できます。ただ、車は高額なうえ、大きい物なので日常品のように普通の物流では取り扱うことが難しくなります。利用ガイドなどしっかりと確認し、違いを理解しておく必要があります。個人間での取引のため、自分のペースで売買を進めることができることや、中古車販売店やディーラーを介さないことで、中間費用を抑えることができるため、購入側、売却側両方がお得に売買ができることがメリットになります。

その一方、サイトによっては安全保障制度などを独自で設定しているところもありますが、個人間での取引のためトラブルが発生しやすく、起こったトラブルも基本的に当事者間で解決しなくてはいけません。中古車の売買になれていない人同士で取引をするので、どうしても売買後の製品不良やクレームなどのトラブルも多いようです。書類の準備や手続きももちろん個人で行うことになるため、手間と労力はかかるうえ、買い手、売り手がうまく見つからなければ、取引はできないというデメリットもあります。

もう1つの方法として中古車販売会社が運営している個人間売買を代行したり、仲介するサイトを利用したりする方法です。この方法の場合は、部分的にプロフェッショナルの手を借りられます。車売買のプロが間に入ってくれるので、買い手と売り手との間に起こるトラブルを避けることができます。完全な個人売買より、お金はかかるかもしれませんが、お店での売買よりも料金は抑えることができます。車の状態を評価してくれるサービスがあるサイトもあるので第三者が別の視点で車両の評価をしてくれるのは安心です。デメリットとしては、やはり個人の間に代行者が入ることになるので、その分諸経費が余分にかかることです。安心や手間や時間に少しお金をかけることになります。

車の個人売買の大まかな流れ

個人売買で車を購入する場合次のような流れになります。まずは、買いたい車を実物や写真で確認し、価格や確認したいことなどについて売主側と連絡を取り合い、条件に合意ができれば、売主側が用意した契約書にて契約内容を確認し契約を締結します。事前に取り決めた方法で代金を支払い、商品の車両の受け渡しをします。支払いと車両の受け渡しは、どちらを先にするか、同時に行うのかも事前に決めておくとよいでしょう。

商品の車両の受け取りの際、すぐに車両の確認をしましょう。契約内容や最初に確認したキズ、装備の状態などに違いがないかといったことを確認しておきましょう。もし不備などがあった場合、時間が経てば経つほどトラブルにつながりやすくなるからです。

自賠責保険や任意保険の名義を変更します。車検が残っている車の場合、自賠責保険が残っているため、売主側から保険の名義変更のための書類を受け取り、買主側が保険会社に連絡し手続きを行います。引き渡し後、もし運転自走して持ち帰る場合、任意保険などの保険開始日は、引き渡しの日にしましょう。

車を売却する場合の流れは次のようになります。売りたい車の写真や詳細情報と価格を設定し車を出品します。購入希望者の質問などに答え情報共有し、購入希望者の不安がないようにし、条件をすりあわせます。買主側との合意のもと契約書を2部準備し、契約を締結します。できれば契約までに現車確認をしてもらうことでトラブルを減らすことができるでしょう。事前に決めた方法で代金の入金を確認したら、商品の車両を引き渡します。支払いを確認したらできるだけ早く商品の車両を引き渡し、車の状態を確認してもらいましょう。

引き渡しまでに、もしキズなどが増えることになると、トラブルや減額につながるからです。自賠責保険の名義変更をするための書類を準備しておき買主側に渡し、名義変更をしてもらいます。その際、車両の名義変更手続きについても再度、お願いしておくと早く対処してくれるかもしれません。もし次の車両がある場合や、ない場合でも、任意保険会社に連絡を入れます。保険車両の入れ変えをしておきましょう。車両がなくても保険の一時停止が可能です。

車の個人売買で必要になる書類

車の個人売買に必要な書類がいくつかあります。車の売主側と、買主側でそれぞれの書類があるので見ていきます。

車の購入する側が用意する書類は2つあり、印鑑登録証明書と車庫証明になります。印鑑登録証明書は住民票のある市区町村の役場に実印を登録することで請求できます。すでに印鑑登録されている方はマイナンバーカードが必要ですが、コンビニで請求することもできます。車庫証明は、車庫所在地を管轄する警察署で申請できます。

新しく購入する車を保管する場所があるかを確認する書類になり、車の保管予定場所が、自分の土地なのか、借りている場所なのかで申請するときに必要な書類が変わってくるので、まずは所轄の警察署を調べて、必要書類を問い合わせてから申請に向かうことをおすすめします。地域により差はありますが、申請から発効まで数日かかるので、早めの手続きが必要です。

車を売却する側が用意する書類は、自動車検査証、自賠責保険証明書、自動車納税証明書、譲渡証明書、印鑑登録証明書、自動車リサイクル券、車検証に記載されている住所と所在地が違う場合は住民票が必要です。車検証に記載されている車の名義人が違う場合や、結婚や、改名などで名前が違う場合、ローンの残債の有無などで必要な書類が変わってくるため注意が必要です。自動車納税証明書は2年に一度の車検の際に必要になってきます。紛失してしまったとの話をよく聞きますが、再発行が可能です。手続きには各都道府県の自動車税事務所か、運輸支局場内の自動車税事務所の窓口で再発行の申請ができます。

譲渡証明書は陸運支局の窓口でも手に入れることができますが、国土交通省のサイトから事前に入手することも可能です。契約書や念書、委任状は、車を売却する側が準備します。インターネットでテンプレートがあるので製作するか、費用はかかりますが業者に任せると安心です。領収書も必要です。一般で販売されているものでも大丈夫ですが、必ず控えを手元に保管しておきましょう。

まとめ

車の個人売買の流れを見てきました。いろいろな手続きやトラブル対策などが必要になり、少し大変そうだと思ったかもしれません。しかしその分、購入費用や手数料など節約できたお金を別に回せるのはとても魅力的です。売り手側、買い手側がともにお得に、トラブルなく手続きできるように事前準備をしっかりと行い、スムーズに売買しましょう。

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